こんにちは!Bちゃんです💫
今回は、ビール売り子の給料についてお話ししたいと思います♩
☆売り子のバイトは稼げるってホント?
近年、各メディアでも度々取り上げられるビールの売り子。それらの印象で「稼げるバイト」として認識してる方も多いんじゃないかと思います。
例えば、タレントのおのののかさんが東京ドームで働いていた時のエピソードとして、1日3時間で週3勤務、月収は30万円くらいだったという情報があります。
そしておのののかさんが売った1日の最高杯数は400杯だとか。
相当すごいですよね!しかし、これをそのまま受け取ってしまい、売り子ってこんなに稼げるんだ!と信じ込んでしまうのは危険です。
実際に本人がこう言ったのか、色々な所で話した内容をまとめた結果こうなったのかは分かりませんが、はっきり言ってコレはちょっと無理じゃないかと思います。(笑)
☆おのののかの「時給8,000円」売り子時代の現実
週3日ということで、だいたい月の試合数は13日前後なのでこれで計算してみます。
1試合あたりの給料は、
30万円÷13試合=約23,000円です。
これを3時間で稼いでいるという意味で、時給8000円という表現が用いられているのもよく見かけます。
うーん…やはりイマイチ納得がいきません(笑)順番にイチャモンをつけてみようと思います。
まず、1試合で23,000円ですが、これ自体は難しいですが不可能ではないです。
給料の仕組みは会社によって様々ですが、たくさん売るごとに一杯あたりの歩合が上がる仕組みであれば、350〜400杯くらいでこの日給になるケースもありそうです。
詳しい給料の仕組みを書くことは出来ないのですが、私の会社のパターンだとだいたい420杯で23,000円です。
とりあえず1試合で23,000円稼ぐことはじゅうぶんありえます。しかし、これを月13試合全てでできるでしょうか?
交流戦の時期や優勝争いで盛り上がる時期だとしてもなかなか難しいと思います。
そもそも最高杯数が400杯なのであれば、平均はよくて300杯くらいだと思われます。仮に平均350杯だとしても、よほど給料形態が良くないと13試合前後で30万は無理です。
ついでですが、3時間で〜…というのもちょっと信憑性は微妙です。
確かに東京ドームは販売時間が限定されていて短いため3時間しか売れない日もありますが、400杯売った日がそうだったかは分かりません。
3時間で計算するならば1時間あたり133杯。多分プレモルは1樽24杯分なので樽交換は5回でしょうか。10分で1樽売るのは…基地の前に人が群がっていてほとんど移動せずに売れたりするならば、絶対にありえないとは言い切れないです。
が、信じるかどうかはあなた次第です(笑)
↓東京ドームの売り子についてはこちらでまとめてます。
☆ビール売り子で月収30万円は可能
では、おのののかさんが嘘をついているということでしょうか?
私的には半々だと思います。数字をわかりやすく、かつインパクトを与えるために多少盛っている感は否めません。
しかしほとんどは情報を発信したときのまとめられ方が正確でなかったためだと思います。
月収が30万だった月もあった。最高で400杯売った。だいたい週3日働いていた。この内容はそれぞれ単体で見ればおかしくありません。
特に月収30万円に関して私の予想ですが、これは週3試合・月13試合前後のパターンではないと思われます。
東京ドームでは、巨人戦以外にもパリーグの試合や社会人野球、サントリードリームマッチなどのイベント、国際試合が行われることもあります。
中には、デーゲームとナイターで1日2試合行われることもあるため、必ずしも週3日=週3試合とは限りません。
そして試合日程によっては巨人戦だけでも月15試合くらいあることもあります。
おそらく月収が30万円に達していたのは単純な週3日・1日3時間の月ではありません。もう少し試合数が多かったのではないでしょうか。
色々な情報が混ざり合って、時給8000円のビッグドリームが生まれてしまったのだと思います。
(といっても先ほど述べたように単日あたり時給8000円分稼ぐことは決して不可能ではないと思います)
というわけで、「売り子は超稼げる」というイメージを作り上げたおのののかさんの一例、とにかく「そのまま受け取るな」と声を大にして言いたいです!(笑)
☆ビール売り子の給料はこんな感じ!
幻想を打ち砕いたところで、リアルな給料事情を会社規定に触れない程度にご紹介します。
まず、求人ページに書いてある給料は鵜呑みにしてはいけません!ほとんどは書いてある通りですが、細かい条件などがあります。
「日給3000円、売り上げに応じてさらにプラス歩合」と書いてあっても、3000円+杯数×数十円の場合と最低3000円保証の場合があります。
前者にも(A)一杯目から歩合がつくところと(B)20杯くらい売らないと基本給だけになるところがあります。
(20杯は売れるでしょ、と思うかもしれませんが、球場や試合によっては売れないことも実際にあります)
後者の場合(C)本当の基本給は3000円よりも低く、歩合と基本給を足して3000円以下になってしまっても3000円はもらえます、という感じです。
どちらが稼げるかと言ったら難しいですが、平均50杯くらいの売り子ならAのパターンが1番貰えるはずです。逆にそれ以外だと、50杯では日給4000円くらいでもおかしくないです。
100杯に到達するとプラス1000円などのインセンティブがつくパターンや、一杯あたりの歩合が上がるパターンもありますが、200杯も売れればどのパターンでもおおよそ同じくらいの日給(12,000円前後が多い)に収束していきます。
それ以上(300〜400)になるとまた給料の仕組みで差が開いてきたりもしますが、ここまで売れるようになるかどうかは本人次第です。
ここまでくると、給料のことよりも杯数の方が大事に思えてくるはずです(笑)
↓平均の売り上げなどは球場・メーカーによってかなり違います。
しかし、実際に売り子をやったことがある方ならわかると思いますが、そう簡単に何百も売れるようになるわけではありません。
月収30万の夢を見るのもいいですが、トップを走るのは給料のことなんて考えてないようながむしゃらな子たちです。
何しろ最初はとにかく売れないし稼げないです。残念ながら、稼げると思って始めたら、絶対に続きません。
だからこそ、まずは楽しむことが大切です!
拘束時間も短くなく、辛いわりに稼げない仕事ですが、楽しんで続けられたら自然と売り上げも伸びてくるはずです💫